子供が夜中に歯ぎしりをするのですが

子供が夜中に歯ぎしりをすることは、珍しいことではありません。しかし、長期的に続くと歯や顎にダメージを与える可能性があるため、適切な対策を講じることが重要です。ここでは、歯ぎしりの原因と対策について詳しく説明します。

 

  1. 歯ぎしりの原因

子供の歯ぎしり(ブラキシズム)はさまざまな原因によって引き起こされることがあります。以下は一般的な原因です。

 

  • ストレスや不安:学校や家庭でのストレスや不安が、夜中の歯ぎしりを引き起こすことがあります。
  • 歯の生え変わり:乳歯から永久歯への生え変わり時期に、歯ぎしりをすることがあります。新しい歯が出てくる際の違和感が原因です。
  • 噛み合わせの問題:噛み合わせの不具合がある場合、歯ぎしりが発生しやすくなります。
  • 睡眠障害:睡眠の質が低下している場合、歯ぎしりが発生しやすくなります。

 

  1. 歯ぎしりの影響

長期間にわたる歯ぎしりは、以下のような影響を及ぼすことがあります。

 

  • 歯の摩耗:歯ぎしりによって歯がすり減り、虫歯や歯の感度が高くなることがあります。
  • 顎の痛み:顎の筋肉に負担がかかり、痛みや不快感を感じることがあります。
  • 頭痛:歯ぎしりによる筋肉の緊張が、頭痛を引き起こすことがあります。

 

  1. 自宅でできる対策

歯ぎしりの対策として、以下の方法を試してみてください。

 

  • ストレスの軽減:お子様がストレスを感じている場合、リラックスできる時間を作るよう心がけましょう。寝る前のリラックスしたルーチン(お風呂、読み聞かせなど)を取り入れると良いでしょう。
  • 噛み合わせのチェック:定期的に歯科検診を受け、噛み合わせに問題がないか確認しましょう。必要に応じて矯正治療を検討します。
  • 適切な睡眠環境:お子様が質の良い睡眠をとれるよう、快適な寝室環境を整えましょう。規則正しい睡眠時間を守り、電子機器の使用を控えることも重要です。
  1. 歯科医師の診察を受ける

自宅での対策を行っても歯ぎしりが続く場合や、歯や顎に問題が生じている場合は、歯科医師の診察を受けることをお勧めします。

 

  • マウスガードの使用:歯科医師は、歯ぎしりから歯を守るためにマウスガードを作成することができます。夜間に装着することで、歯や顎へのダメージを軽減します。
  • 噛み合わせの調整:必要に応じて、歯科医師が噛み合わせの調整を行います。
  • 専門医の紹介:ストレスや不安が原因の場合、カウンセリングや心理療法が必要になることがあります。歯科医師が専門医を紹介することもあります。

 

  1. 日常的なケア

日常的なケアも歯ぎしりの予防に役立ちます。

 

  • バランスの取れた食事:栄養バランスの取れた食事を心がけることで、全身の健康が保たれます。
  • 定期的な運動:適度な運動はストレスを軽減し、良質な睡眠を促します。

 

子供の歯ぎしりは、適切な対策を講じることで改善が期待できます。お子様の歯と口腔の健康を守るために、日常的なケアと定期的な歯科検診を心がけましょう。ご不明な点やご相談があれば、いつでもたなか歯科クリニックにお越しください。

医療法人櫻陽会たなか歯科クリニック